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情緒不安定になる原因・症状

情緒不安定ってどんな状態?

小学館『国語辞典』によると、「情緒」とは、「1.事に触れて起こる思い。

感動を誘う雰囲気、2.急激な感情のたかぶり」のこと。

下町情緒や異国情緒などと使われるのは、1.に由来しています。

これに対し、情緒不安定という場合の情緒は2.の意味。

つまり、情緒不安定とは、急激な感情のたかぶりが不安定であるということです。

例えば、人に何かを言われたり、自分の何かが身に起こったりしたときに感情がたかぶるのは、ごく普通で自然なこと。

これを情緒不安定とはいいません。

しかし、必要以上にイライラする、つねに不安な気持ちになる、喜怒哀楽など自分の感情をコントールできない、感情の起伏が激しく安定しないといった状態であれば、これはもう情緒不安定です。

女性の場合、月経前に情緒不安定になりやすいといわれます。

これはホルモンバランスが崩れるためで、その時期が過ぎれば自然とおさまるもの。

情緒不安定は、このように一時的なものと慢性的に続く場合とがあります。

不安の対象がはっきりせず、いつも強い不安感にさいなまれるなど、症状の中心が「不安」で、慢性的に情緒不安定な状態が続く場合は「全般性不安障害」という疾患名に。

全般性不安障害の症状は、ふるえ、落ち着きの欠如、頭痛、発汗、動機、消化器系異常、焦燥感といったもの。

全般性不安障害でなく、情緒不安定であっても過食や拒食、うつ、睡眠障害、自他交流拙劣、集中力の低下、依存症などの症状を引き起こす可能性があり、日常生活に支障をきたす場合もあります。

情緒不安定になる原因

情緒不安定の原因は一概にこれとはいえませんが、精神や情緒に不当な抑圧を受けることによって起きることが多いようです。

例えば、成長期に過ごす環境が不良だった場合。

社会における人間関係の不良も、不当な抑圧を情緒に与えることに。

このほか、ストレスや糖分の摂り過ぎによる低血糖、電磁波によっても情緒不安定になるといわれています。

また、女性の場合はホルモンバランスの崩れが原因となることも。

月経前や更年期に情緒不安定になる人が多いのは、そのためです。

では、ホルモンバランスが崩れる原因は…?

更年期にホルモンバランスが崩れるのは、加齢による卵巣機能の低下が原因です。

卵巣機能が衰えると女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンの分泌量が減少します。

しかし、脳は分泌量を増やすべく、生殖腺刺激ホルモンと卵胞刺激ホルモンを分泌して働きかけますが、卵巣は対応できません。

その結果、生殖腺刺激ホルモンと卵胞刺激ホルモンは分泌され続けるのに卵胞ホルモンは減ったままというアンパランスな状態になるのです。

加齢によるもののほか、無理なダイエットやストレス、不規則な生活、アルコールやタバコの過剰摂取、過度な運動によっても起こることがあります。

また、そもそも卵胞ホルモンは、自律神経を活発にして体調を整えるという働きを担っています。

自律神経は、呼吸や消化、発汗などの機能を制御するものですが、そのバランスが乱れれば精神にも不安感や恐怖心、イライラといった症状が出ます。

ですから、ホルモンバランスの崩れだけでなく、自律神経を活発にする卵胞ホルモンの低下自体も情緒不安定の原因といえるでしょう。

最終更新日:2017年1月17日

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